会計相談室
2012年10月8日 13:00:00
会計士の報酬
鬣は恵と譲謙の事務所に来ていた。
鬣は「譲矢さん、私たちは、わかりやすくて正確な会計組織、しかも経営者にとって役にたつ会計組織を創り上げたいと考えているんだが、協力してもらえんかね?例えば、損益を正確にわかるためには、発生主義が必要と言っていましたな?それを我が社で行うには、どうしたらよいか教えてくれないかね?」
「よいですよ。ただし、セミナーのような勉強会ではなくて個別の相談については、フィーがかかってしまいますが、よろしいですか?」
「いったい、いくらだ?会計士はフィーが高いんだろう?」
「通常は時間でのご請求になってしまします。その計算は、鬣さんのご期待するプロダクトの製作にどれくらいの時間がかかるかによります。それに遣った時間に私の単価を掛けてご請求額を割り出します。」
「いったい何時間かかるんだ?」
「会社の規模と現在の会計組織の状況によります。また、どこまでを私に作業をしてもらいたいかによります。」
「それでは、青天井に報酬が膨らんでしまうこともありうるということだな?それでは困る。逆にこちらの決めた値段の範囲内で仕事をしてもらうということはできないかな?」
「その方法でも全くかまいません。」
「もう1つ、全く初期費用がかからない方法がありますよ。私のコンサルタントとしてのサービスで、完全な成功報酬制です。もちろん、旅費等の実費は頂戴いたします。貴社が私のサービスに満足いただけないようなら一切報酬はいりません。ただし、私のサービスにご満足いただけたなら、私のアドバイスで出たと考えられる利益の中から、料金をお支払していただきます。私は「経営が伸びるコンサルテーション」と呼んでいます。」
「それはおもしろい。それでやってみよう。ところでこのコンサルテーションの条件は何だ?」
「このコンサルテーションは、月に1度しか行いません。その月のコンサルテーションをパスすると次回は翌月になります。また、コンサルテーションによって、必要と考えられる付随作業や、器具備品などはご自身でご用意していただきます。契約の破棄は、いつでも一方的にしていただいて構いません。」
「そんなことで、君は儲かるのか?」
「お客様が儲かるならば、私にも報酬がでるはずですよ。」
<解説>
会計士費用は一般的にかかった時間に会計士の時間当たり単価を掛けることによって計算されます。しかしながら、サービスを頼む方は、自分の状況を鑑みてサービスを頼まないと会計士費用はとんでもない金額に膨らむこともあります。なお、会計士は成功報酬は認められていないので、新しいサービスについて譲謙は会計士としてではなくコンサルタントとしてサービスを提供しようとしているようです。
米国公認会計士齊藤事務所:齊藤幸喜